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競馬界は、一口馬主全盛期!目指せ!愛馬はG1馬!!

【一口馬主】一口買って、 競馬を楽しむ

近年では、一口馬主とっている競馬ファンが増えています。

かつては、一口でも敷居が高かった一口馬主制度も、一般のサラリーマンでも十分に出資できる領域までリーズナブルになってきています。

一口クラブ所属馬の活躍も目立ち、G1レースでも出走馬の半分は一口クラブというレースもザラになってきました。

今回は、「一口馬主になってみたいけど、どうしたらよいかわからない。」という方のために、一口馬主制度を徹底的に解説していきたいと思います。

この記事はボクが担当します。

競馬がもっと楽しくなる一口馬主制度。

一口馬主とは、クラブと呼ばれる法人が、1頭の競走馬を40~500口程度に分割して出資を募集する形態の、擬似馬主システムです。

簡単に説明すると1頭の競走馬の権利を分割して出資者を募り、その馬が活躍して獲得した賞金を分配するというシステムの金融商品です。

一般企業の株券と同じような考え方ですね。

一口馬主は、所得条件はなく、サラリーマンでもフリーターでももちろんOK!

そもそも個人で馬を所有したいと思われる方もいるかもしれませんが、それには高いハードルが存在します。

日本中央競馬会(JRA)の正式な馬主資格を得るには、まず年間所得1700万円以上、資産額7500万円以上といった条件があります。

そういった条件をクリアできる人はごく稀です。

一方一口クラブへの入会においては馬主資格は必要なく、収入面での条件も基本的にありません。

そのため、最小数万円程度の出費から、中央競馬の馬主感覚が味わえる環境が整っています。

収入面の条件もないので、サラリーマンでもフリーターでも、OKです。

近年は、クラブに所属する馬「クラブ馬」の活躍が目立っています。

例えば、種牡馬としても大活躍している「ロードカナロア」や、昨年の有馬記念を圧勝した「リスグラシュー」なども一口クラブ所属の馬です。

2019年はクラブ所属馬大活躍の年

2019年はクラブ所属馬の活躍が目立つ年でした。

それを裏付けるものが、JRA賞の受賞馬の数です。

JRA賞とは、その年度でカテゴリーごとにその年に活躍した馬を表彰するのもで、一番わかりやすいのは、年度代表馬だと思います。

その中でなんと、実に10のタイトルのうち、8部門がクラブ所属馬でした。

JRAのG1レースも15勝をクラブ所属馬が勝利しています。

これは一般の方でもG1馬に出資できるチャンスがあることを示しています。

もっと言えばG1や重賞に出走できる可能性もあるという事です。

一口馬主ができること、できないこと。

このように、G1馬に出資できる可能性もある一口馬主ですが、一口馬主会員にはできることが、個人馬主に比べて制限される部分があります。

まずは、出資馬に対するローテーションや騎手起用に関する指示です。

馬に関する指示はクラブ法人に委任されます。よって、具体的なローテーションなどの指示はできません。また栗東・美浦の両トレーニングセンターへの立ち入りもクラブ会員には禁止されています。

一口馬主になると、愛馬を間近で見ることも可能!勝った時は、口取り式への参加も!

逆に、一口馬主に可能なことは、牧場系のクラブの多くは出資馬の幼駒時代や休養中などに、北海道や関東・関西近郊の牧場見学で愛馬と間近で会うことが可能であったり、競走馬名の命名も、ほとんどのクラブでチャンスがあります。

また全クラブというわけではありませんが、競馬場においての口取り式(優勝した場合に行われる表彰式)への参加も現在は可能になっています。

陽猿(ようエン)
陽猿(ようエン)
ボクの友達もやったことがある!

出資馬の近況状況とレース出走後の情報がすぐ把握できる。

出資馬の近況も、幼駒時代は月に1~2回、入厩後は毎週各クラブの公式サイトで詳しくレポートされ、レース出走後には多くのクラブで、当日中に騎手や調教師のコメントが速報されます。

また、近況写真はもちろん、クラブによっては動画も定期的に提供されるため、IT化社会の到来により、ある意味実際の馬主に勝るとも劣らない情報量で、常に出資馬の最新の状況が把握できるようになっています。

IT化で、FAXや郵便・電話などがクラブの情報発信の主流だった一昔前に比べると、出資馬をグッと身近に感じることができるでしょう。

一口馬主の楽しみ方は、人によって少しずつ違うかとは思いますが、「愛馬の活躍・近況に一喜一憂」を楽しまれる方が一番多いかなと思います。

陽猿(ようエン)
陽猿(ようエン)
ボクの友達は、すっかり我が子を
思う親の感情になっていたなぁ~

一口馬主の一番の魅力は、一喜一憂。子供の運動会を見守る親の心境に近いドキドキの感覚。

一口馬主の場合、当歳~2歳の時期に出資を行なうことになります。

割合的には、1歳の夏~秋頃に出資するケースがポピュラーな形です。

この場合、その馬の出資からデビューまでにおよそ1年近くかそれ以上の期間がかかります。

当歳馬に出資した場合は、丸々2年もデビューまでの期間がある形になります。

この期間をデビューまで首を長くして待つわけですが、実は、この期間が最も楽しくドキドキする、という方もいるほど、競走馬にとっては重要な期間です。

出資した時には幼かった仔馬が、この期間でどんどん大人の馬体に成長していくことが、クラブから提供される写真や動画、あるいはクラブ主催のツアーや個人旅行などで、北海道の牧場まで直接会いに行くことで実感できます。

特に牧場ツアーでは、実際に育成している牧場スタッフと直接お話しできるという魅力もあります。

育成段階が進んで行くにつれ、その馬の性格や苦労や小さなアクシデントなどを乗り越えて、デビュー戦を目指す姿もただの馬券ファンでは味わえない感動を感じます。

ゲート試験に合格してデビュー戦を迎え、レースでの動きや着順などで一喜一憂していきます。

一口馬主を始める方でも、およそ想像が付くかと思われますが、よく実際の馬主が愛馬のレース観戦を指して形容される「子供の運動会を見守る親の心境」に近いドキドキの感覚が出走のたびに味わえる、非日常的空間の世界です。

「まずは何より無事に。できれば良い成績で。あわよくば1着で!」と不安と期待の感情が入り混じる瞬間は、日常生活ではなかなか体験できない冒険のような世界です。

馬券のみで楽しんでいた時代にはあまり気に留めなかった4着以降の馬にも、「よく頑張った」とねぎらいの気持ちが自然と湧いてくるケースも増えてくるはずです。

また未勝利を脱出することの大変さといった部分もわかってきます。

普段何気なくテレビで見ていたごく普通の重賞競走でも、そこに出走するだけでもどれだけ大変なことか、クラシックに出走する馬がどれだけ狭き門を潜り抜けてきたエリートたちなのか、といったことも実感することになります。

あるいは、1勝クラスと2勝クラス競走のレベルの違いを肌で感じて、条件馬といえども見る目が違ってくるかもしれませんし、ひいてはG1馬へのリスペクトも格段に増してくるものです。

一口馬主の費用感。毎月必要になるのはクラブ会費と預託料。

一口馬主の費用ですが、まずはクラブ会費です。

クラブ会費はクラブを運営していくための会費で、クラブ会員のすべてが毎月支払います。

この金額は若干クラブによって違いはありますが、3,000円程度がオーソドックスなクラブです。

毎月必要になるのは、クラブ会費と預託料です。

預託料とは簡単にいえば、馬の飼い葉代です。

飼い葉を含む管理にかかるお金です。

これも口数で割り、一口当たりの金額を毎月負担します。

美浦や栗東のトレーニングセンターに入厩しているときが大体60万円ぐらいですが、これを口数で割っていきます。

放牧に出ているときはこれよりも安くなるのが一般的です。よって毎月かかるお金は、クラブ会費と預託料となります。

馬を所有数するときにかかる費用としては、馬代と入会金です。

馬代はその馬自体の価格で、ダビスタなどをやっていた方には想像が付くかと思いますが、この馬代はピンキリです。

安い馬で1,000万円を切るような馬から良血馬や兄弟に活躍馬が出ている馬などは、1億円を超えるような馬も居ます。

これらの馬の価格を口数で割った価格が、一口の馬代となります。

入会金については一口クラブに入会するためのお金で、クラブによって入会金無料キャンペーンなどを行っているクラブもあるので、その時をねらって入会すると、入会金0で入会することが出来ます。

逆に収入としては、出資馬がレースで稼いできた賞金が大きな収入源となります。

レース賞金の内80%は馬主の取り分となり、そこからクラブ手数料が引かれた後に、口数で分割して出資者に支払われます。

レースの賞金だけでなく、出走手当や出走奨励金も同じように分割されて支払われます。

また競走馬が怪我した場合にも見舞金として、JRAから支払われたお金も分割されて支払われます。

大活躍した牡馬に出資で来た場合は、その馬が引退した際に種牡馬として売却された金額など馬が稼いだ金額のすべてを分割します。

このようなシステムで運営されるため、口数が増えれば増えるほど月の支払金額や馬代が大きくなりますが、賞金などの収入も大きくなります。

これはと思う馬が居れば口数を増やしたり、数多くの馬を所有したいという方であれば一口だけにして、多くの馬を所有するというスタイルもあります。

一口馬主クラブの分類。牧場系とバイヤー系に大別。

ではどこの一口馬主クラブに入会するか?は、どの馬を選ぶかということ同様に大切なことです。

日本には大小あわせて20を超えるクラブが存在しています。

各クラブが特色のある運営を行っています。各クラブの特徴と有力クラブを解説していきたいと思います。

まず、一口馬主クラブは募集馬の仕入れ系統により、「牧場系」と「バイヤー系」に大別されます。

「牧場系」とは、生産牧場が母体になり運営されているクラブで、提供馬は基本的に主催/加盟牧場の生産馬です。

「バイヤー系」は、クラブがセリや庭先(牧場との直取引)などで馬を買い付けて提供馬を集めるタイプのクラブを指します。

中には生産も買い付けも偏りなく行う、両者の中間タイプのクラブもあり、さらには牧場系でも、毎年数頭はセリ等で購入した馬をラインナップに入れることもあります。

また、近年は社台グループが巨大化しており、他の牧場系とは異なる特色が出てきたため、当解説では牧場系をさらに

・社台グループが自グループの生産、育成馬を提供する「社台系」

・比較的規模の小さな牧場が多数参画して生産馬を提供する「牧場集合系」

・社台系列以外の単独あるいは少数の牧場による運営「独立牧場系」

と分類できます。

まず牧場系ですが、牧場が母体となってクラブを運営しているため年度ごとの価格や牝系に一貫性があります。

出資牝馬の仔に出資できる可能性もあります。

デメリットとしては牝馬の募集馬が多くなりやすく、血統的に偏りやマイナー種牡馬はなかなかラインナップに上がらないことです。

近年では社台グループ直轄のクラブが大活躍です。

「社台系」は、サンデーレーシング・キャロットクラブ・社台サラブレッドクラブ・G1サラブレッドクラブ・シルクホースクラブ・グリーンファーム愛馬会の各クラブです。

[st-midasibox title=”社台系のクラブ” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

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これらのクラブは、毎年活躍馬を出しており、国内最高レベルの育成を受けられるのがメリットです。

デメリットとしては、グループ内種牡馬が中心のため、頭数と比較して、やや父(種牡馬)のバラエティさに欠ける面もあります。

「牧場集合系」はユニオンオーナークラブ・ターファイトクラブ・ローレルクラブです。

[st-midasibox title=”牧場集合系のクラブ” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

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これらのクラブは、日高の中小牧場が連合を作って、一口クラブを運営しています。

有名種牡馬からマイナー種牡馬、牝系まで、大規模牧場に比べると各牧場の個性が出るため、バラエティ豊かな構成です。

また牧場原価で募集されるため、安価で募集されることが多いのも特徴です。

デメリットとしては、牡馬は個人馬主に売れるため、牝馬募集が中心になりやすく牧場ごとの質の差が大きいのがデメリットです。

「独立牧場系」はノルマンディーオーナーズクラブ・ロードサラブレッドオーナーズ・大樹レーシングクラブ・ワラウカドの各クラブです。

[st-midasibox title=”独立牧場系のクラブ” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

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これらのクラブは、牧場の経営方針や育成方針がストレートに反映されやすいことが、メリットでもありデメリットであると言えます。

「バイヤー系」は東京サラブレッドクラブ・優駿ホースクラブ愛馬会・サラブレッドクラブライオン・広尾サラブレッドクラブ・DMMバヌーシーなどのクラブです。

[st-midasibox title=”バイヤー系のクラブ” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

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これらのクラブは、馬を仕入れて募集するため、毎年新鮮味のあるラインアップとなりやすいです。

デメリットとしては、買い付け価格に経費などが上乗せされるため、若干募集価格は高くなりやすいです。

またバイヤーの腕によって成績大きく左右されることもデメリットでもあり、メリットでもあります。

母体牧場もあり、他の牧場からの購入を行っているのはラフィアン・ターフマンクラブ・ウインレーシングクラブです。

[st-midasibox title=”母体牧場もあるクラブ” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

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新たに一口馬主デビューを考えている方はこれらのクラブから、目に留まる仔馬を探して出資するという流れになります。

まずは、それぞれのクラブのホームページを覗いてみることをお勧めします。

一口馬主に関するまとめ。

一口馬主は、権利を放棄しなければ、出資馬が現役の間、そのクラブとのお付き合いが続きます。

つまり、現役が長い馬に出資できれば、5.6年の付き合いになることも考えられます。

それだけにクラブの考えに合うかという部分が大切になってきます。

出資する場合にはそれらのことも考えて出資しなければ、無駄にストレスを抱えた一口馬主ライフとなってしまいますので、ご注意ください。

しかし、一口馬主は、非常に夢のある楽しいものです。

ワンランク上の競馬ファンを目指すならば、十分選択肢の一つに入ってくるものだと思います。