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競馬場で活躍した競走馬の一生。デビューから引退後まで。

【競馬】美しも儚い競走馬の一生(馬券の真実)

競馬場で躍動し走っている競走馬の事を、あなたは知っていますか?

競走馬は、その体躯たいくは雄大で、精悍な顔つきを持ち、一度大地を駆け出すと颯爽と風のように走り抜けます。

競走馬の返し馬

 

競走馬は走る能力を最大限に引き延ばした、人工の馬です。

私たちは、馬券を購入するギャンブルには興味を示しますが、意外なほど競走馬について理解していないものです。

今回は、走る芸術作品ともいえる競走馬のことについて、競走馬の一生について、書いてみたいと思います。

競馬場で活躍する競走馬の種類を知ろう!

現在、国内に限らず世界を含めて競馬場で走っている競走馬は大きく2種類います。

・アラブ

・サラブレッド

の2種類です。

厳密にお話をすると、北海道帯広市のばんえい競馬で競争している馬も競走馬で、

上の二種類とは全く違う種類の競走馬ですが、競走馬としての本質が少し違いますので、今回は割愛させていただきます。

競走馬として最も多いサラブレッドは、優秀な血を持っている。

サラブレッドという言葉は、競馬を特に好きでない方でも、聞いたことのある言葉かもしれません。

「優秀な家系」などの意味で使われます。

まさしくサラブレッドは優秀な家系で、人間が自ら馬を配合することによって作り上げた、早く走るためだけに作られた馬です。

サラブレッド

 

特に優秀な血を引く競走馬はデビュー前に、数億円で取引されることも有ります。

更に引退後の馬で、優秀な子供を残しそうな馬には100億を超える価値が付けられることも有ります。

以前、人気となり一世を風靡した競走馬の「ディープインパクト」は、サラブレットの代表的な馬の一頭です。

かって、アングロアラブは競走馬として活躍した。

サラブレッドとアラブ種の混血種として作られたアングロアラブは、早さと強さを兼ね備えた馬として、かつては中央競馬や地方競馬でも多くのレースが組まれていました。

ですが、競馬ファンはより高速のレースを好み、体系的に小さくスピード感に劣るアラブは、年を追う毎に人気を落とし衰退していきました。

中央競馬では1990年代に、地方競馬でも2000年代にアラブの走る競馬競争は、とうとう日本では見られなくなりました。

 

競走馬の生産・育成現場は過酷だが、みんなの思いが競走馬を育てる。

競走馬の多くは、北海道で生産、育成を行っています。

北海道の千歳市、また、胆振・日高地方と言われる安平町、白老町、新冠町、新ひだか町静内、浦河町などでは多くの育成牧場があります。

特に安平町にあるノーザンファームや、千歳市にある社台ファームは、競走馬の生産・育成牧場として有名です。

陽猿(ようエン)
陽猿(ようエン)
ノーザンファームは、あの有名なディープインパクトを生産・育成した牧場です。
社台ファームは、ハーツクライやジャパンカップで優勝したスクリーンヒーローなど、数々の有名馬を生産・育成した牧場です。

他にも大小たくさんの牧場がありますが、

春には牝馬に種付けが始まり、翌年の3月~5月が出産のピークになります。


競走馬の出産は、とても大変なもので、全ての馬が安全に生まれてくるわけではありません。中には一度も立ち上がることなく、亡くなってしまう馬もいます。

牧場で働く人たちは、出産が近づくと交代で、毎日昼夜を問わずに馬の健康を見守ります。

無事に生まれた馬は、生産者の牧場で育っていきます。

生まれたばかりの馬は母親の傍を離れません、非常に愛くるしい一面を見せます。

その後は大きく育つにつれて、親馬から離したり、人間に慣れる練習をします。

牧場の馬

人間に慣れてきたら背中に人を乗せるために、まずはくらを背中に乗せます。

そこから競走馬としての一歩がスタートします。

毎日昼夜問わず働く、その労働環境は過酷以外の何物でもありませんが、一頭でも多くの健康な競走馬を育てて、競馬場で走らせたいという願いを込めて牧場の人々は働いています。

 

育った馬が競走馬としてデビューするまで。この中からダービー馬や有馬記念のチャンピオンが生まれる。

馬は年明けの1月1日に年齢が一つ上がります。生まれた日に年齢が上がるわけではありません。

生まれたのちに初めての年が明けると1歳なり、そして2歳になると本格的にデビューの準備を始めます。

2歳の春には、多くの競走馬が厩舎に入厩してデビューに備えます。

JRAでは、茨城県の美浦と滋賀県の栗東に大きなトレーニングセンターがあり、ここでは馬主から預かった競走馬を本格的に調教して競馬場でデビューさせます。

無事にデビュー出来て、スターダムを駆け上がれば、日本ダービーや有馬記念などの有名なレースにも出走可能です。

引退まで何億も稼ぐ馬も年に何頭か出ます。

ですがそれ以上に、生涯で1勝もできずに引退していく馬がいることも忘れてはいけません。

 

競馬場を去った競走馬たちの、その後。種牡馬や繁殖牝馬として活躍するのは、ほんの一握り。

優秀な成績を残した馬は、引退後繁殖用の馬として、子孫を残していきます。

牝馬ひんばは比較的多くの馬が繁殖用になりますが、繁殖用の種牡馬しゅぼばになる牡馬は、とても少ないです。

3500頭ほど生まれるサラブレッドの牡馬で、年間20~30頭しか種牡馬になる事はできません。

種牡馬として成功すると、現役の獲得賞金をはるかに凌ぐお金を稼ぐこともあります。

ディープインパクトは、引退後も大成功して何百億もの大金を稼ぎました。

そんな彼も残念ながら2019年に亡くなり、多くのファンが悲しむことになりました。

ディープインパクトの例は、最大の成功例といっても過言ではありませんが、

では、残りの引退した競走馬はどうなるのでしょうか?

[st-midasibox title=”引退した競走馬のその後” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

・乗馬用

・馬術競技用

・JRAの先導馬

・馬の教育機関

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引退した多くの競走馬は、華やかな競馬場の競技生活を終えると、それぞれの道を歩いていきます。

引退後、現役時代のように、いや、現役時以上に大金を稼いでくれる仕事に就く馬は、ほんのわずかです。

競走馬は、時に、僕たちファンに儚さはかなさを感じさせます。

20年以上寿命のある中で、ほんの数年間だけ、競馬場でサラブレッドとしての本領を発揮させる競走馬に、ファンは魅了させられるのでしょう。

 

競馬場へ行って、競走馬を体感しよう!

競走馬の一生は、非常に儚いものです。

しかし、その儚さゆえの美しさもあります。

競走馬を実際に生の目で見るのは、本当にオススメです。(あくまで個人的主観ですみません。)

パドックでは近くで馬を見る事ができますし、実際に走っている馬のスピード感を目の当たりにすれば、本当に感動ものです。

気になる競馬場の入場料は100円か高くても200円です。時には、無料デーもあります。

200円でもタピオカの半分もしない値段なので、思い立ったら吉日です。

競走馬・ケントオー

 

また、最近は若い女性が大きな一眼レフのカメラを構えて馬の写真を撮っている姿をよく見かけます。

地方競馬でも競走馬を間近で見ることができます。

競走馬の今いる「ここ」を、ライブ感を感じながら、レース観戦するというのも競馬の楽しみ方の一つだと考えます。

 

(追記)

ここでは競走馬の華やかな面を取り上げましたが、一方で、こんな現実もあるようです。

私たちは競走馬に感謝しながら、競馬を楽しんでいきたいものです。

競馬馬 引退後は9割が殺処分に。競馬が残酷な訳。 #搾取と虐待 #乗馬: ベジ漫画Natsumiのビーガン日和