競馬の予想で勝つ

【競馬の血統学】ダート短距離戦で馬券を取るための血統知識。

【競馬】ダート×短距離×血統で 儲けよう

JRAの開催日に行われる12レース中で最も施行されている比率の高いの距離条件のレースが1000m~1400mのダート短距離戦だということをご存じですか?

ただレースの数は多いのですが、中央競馬にダート短距離レースのGⅠは存在せず、交流GⅠでも唯一JBCスプリントだけが存在するだけです。

中央競馬で有名なダート短距離レースと言えば中山競馬場のカペラS・GⅢ、東京競馬場の根岸S・GⅢ、中京競馬場のプロキオンS・GⅢあたりが代表的なレースとなります。

オープン特別、特にリステッド競争も含めると、ダート短距離レースは数多く実施されているため、このカテゴリーの予想が得意となれば馬券ゲットのチャンスは大きく膨らみます。

この記事では、「血統」という側面から馬券的中への道を模索します。

今回は、にっし~が担当
させていただきます。

競馬の血統学を学ぶ。種牡馬トップ3を考察。

結論から言えば、2019年に行われたダート短距離戦で好成績を収めた種牡馬トップ3は、サウスヴィグラス、ヘニーヒューズ、ロードカナロアの3頭でした。

この3頭をレース予想の基本にするのは良いのですが、それぞれに個性があるようなので、1頭づつチェックしていきます。

競馬血統学ファイル① ~ ダート短距離種牡馬No.1・サウスヴィグラス

まずはダート短距離種牡馬No.1のサウヴィグラスをご紹介します。

サウスヴィグラスは、どんな馬?重賞8勝をあげたダートスプリンター!

サウスヴィグラスの生涯成績は、JRA、地方競馬合わせて33戦16勝、JBCスプリント・GⅠを含む重賞8勝をあげた日本競馬史上でも5本の指に入るダートスプリンターでした。

父はアメリカのダート界を代表するスピード系種牡馬フォーティナイナーの直子であるエンドスウィープで、多くの産駒がその卓越したスピードを受け継いでおり、サウスヴィグラスも例外ではありませんでした。

サウスヴィグラスの代表的な産駒は父と同じJBCスプリントを優勝したコーリンベリー、笠松所属で交流重賞を勝ちまくったラブミーチャンがいます。

サウスヴィグラス産駒の傾向。ローカル競馬場に強い。

サウスヴィグラスの代表産駒をみてもわかる通り、大物という産駒は出しておらず、重賞クラスで活躍する馬もなかなか見当たりません。

繁殖牝馬の質の問題もありますが、オープンや3勝クラス(準オープン)のレースではその信用度はかなり低くなっています。

その上に仕上がりが遅く、新馬戦向きでもありません。

サウスヴィグラスは、コースが平坦のローカル競馬場(福島や小倉など)や京都など一本調子のスピード競馬で勝ちきれるコースに強く、また休み明け叩き2~3走目で出走してきた未勝利戦や1勝クラス(500万下)では無類の強さを見せつけます。

買えるレースを絞るのが、サウスヴィグラス産駒で馬券をゲットする秘訣です。

 

競馬血統学ファイル② ~ ダート短距離種牡馬No.2・ヘニーヒューズ

次にアメリカで種牡馬として活躍したヘニーヒューズです。

ヘニーヒューズとはどんな馬?モーニン、ワイドファラオを産み出した良血。

アメリカ産馬ストームキャット系の血を引くヘネシー産駒であるヘニーヒューズは、3歳の現役時代にGⅠを2勝しそのまま引退、アメリカで種牡馬として供用されていましたが、外国産馬として輸入された産駒が日本でも活躍したため、2013年から日本で供用が開始されました。

その代表的産駒にはダートではなく芝のGⅠを制したアジアエクスプレス、GⅠフェブラリーステークス優勝のモーニン、2019年にも芝とダート両方の重賞を制したワイドファラオなどがいます。

ヘニーヒューズ産駒の傾向。古馬よりも新馬が強い。

ヘニーヒューズは芝、ダート兼用で距離の守備範囲も、マイル戦ぐらいまでなら十分勝負になります。

また新馬戦での強さは半端なく、ダート短距離新馬戦に出走してきたときは、人気のあるなしに関係なく調教が動いていれば迷わず買いです。

ただし日本に持ち込まれていた産駒のほとんどが、古馬になってから活躍しておらず、早熟なのか成長度に乏しいのか3才夏を越えると目に見えて走らなくなり、馬券にも絡まなくなります。

モーニンは、4歳春にフェブラリーSを制覇した例外馬ですが、このあとは右肩下がりの成績となり、トップクラスと戦える力は失っています。

ヘニーヒューズ産駒の馬券の買い時は、メイクデビューから3才春までのレースで、重賞、オープンクラスでも十分に通用します。

ただ一旦成績が下降し始めるとそれ以降は追いかけずに、馬券対象にはしない方が得策です。(あくまで個人的主観ですが。)

 

競馬血統学ファイル② ~ ダート短距離種牡馬No.3・ロードカナロア

次に現役最強女王の呼び声も高いアーモンドアイと、サートゥルナーリアの父であるロードカナロアです。

ロードカナロアとはどんな馬?キンカメ産駒の名に恥じない大活躍。

日本ダービー馬である父キングカメハメハは、ミスタープロスペクター系で数多くのGⅠ馬を輩出した大種牡馬です。

ロードカナロアは海外を含むGⅠ6勝馬ですが、すべて1600m以下で特に1200mでは世界のロードカナロアと呼ばれ、無敵の強さを誇っていました。

産駒の数はまだまだ少ないですが、すでにGⅠ6勝のアーモンドアイ、皐月賞馬サートゥルナーリアなど芝マイル~中距離で活躍する重賞馬を多数誕生させています。

ロードカナロア産駒の傾向

ロードカナロア産駒はほとんどが芝のマイル~中距離レースでデビューし、結果が伴わなかった馬が芝での距離短縮を行い、それでも結果が出なかったときに初めてダートに転向というパターンを踏襲します。

このためメイクデビューを始めとする2歳ダートレースで、ロードカナロア産駒を見ることはほとんどありません。

しかし、3才未勝利戦になると勝ち上がるために、芝から路線変更する馬が多数出走して来て、その類いまれなスピードを活かしてダート既存馬を蹴散らして勝利していきます。

ロードカナロア産駒のダート戦での買い時は、時期を問わず芝からダートへと路線変更してきたときだけが馬券的に美味しいと言え、勝ち上がってしまうと常に上位人気してしまうため馬券を買うのは、一発勝負になってしまいます。

 

ダート短距離レースで好成績を残している意外な種牡馬とは?

ダート短距離種牡馬ベスト3以外で好成績を納めているのが、ノボジャックとケイムホームの2頭です。

勝利数が少なくランキングでは21位と23位に甘んじていますが、勝率だけに限るとノボジャックはロードカナロアに次ぐ2位、ケイムホームはその次の3位になっています。

あまり馴染みのない名前だと思いますが、覚えておいて損はない種牡馬です。

ノボジャックとはどんな馬?地方競馬を中心に活躍。

ノボジャックの父親は、北米で一大勢力を持つノーザンダンサーの血を引くデピュティミニスター系のフレンチデピュティで、日本でもクロフネ、エイシンデピュティなどのGⅠ馬を輩出しています。

ノボジャック自身はJBCスプリントなど交流短距離重賞を8勝して種牡馬となり、産駒は地方競馬を中心に活躍しています。

その中には2017年には交流GⅢ黒船賞を制覇したブラゾンドゥリスがおり、数は少ないながらも中央、地方ともに活躍しています。

ノボジャックの産駒の傾向。人気薄でも買える血統。

ノボジャックは古馬になっても活躍する産駒が多く、条件戦で息長く活躍する馬も多く存在します。特に複勝率(3着迄に)はダート短距離種牡馬ランキングで堂々の1位になっています。

ノボジャックの産駒は人気薄でも三連馬券の3着付けには入れた方がよいはずです。

ケイムホームとはどんな馬?ダートG1・3連勝の強豪馬。

ケイムホームの父親はミスタープロスペクター系のゴーンウエストで北米で最も成功している血統で、自身もダートGⅠを3勝しています。

2007年に日本の輸入され種牡馬生活を送っており、現在は九州で供用されています。

産駒には武蔵野ステークスGⅢを優勝したタガノトネールや2019年のGⅠフェブラリーSを制したインティがいます。

輸入当初は人気を集めていましたが、年々種付け頭数は減っており産駒の数も減少し続けていますが、GⅠ馬を輩出するなどまだまだ期待は持てそうです。

ケイムホームの産駒の傾向。最後方からの追い込みか、ハナを切っての逃げ切りか。

ケイムホーム産駒は気性のせいか、最後方からの追い込みや鼻を奪っての逃げ切りなど極端な競馬をする馬が多く、勝負的には一か八か、勝つか惨敗かの両極端な結果を出すため、単勝や馬連などの回収率が他の種牡馬よりも高くなる傾向があります。

ケイムホーム産駒は、単勝か3連単一着固定の決めつけ馬券での勝負をするときのお勧め種牡馬と言えます。

 

ダート短距離レースの馬券で勝負!

距離こそ異なりますが、ダート短距離レースは、どの競馬場のレースプログラムにも1日2~3レースは組まれていて、その上ほとんどがフルゲートになっているといえます。

距離が短い多頭数という荒れる要素が多く含まれ、高配当が望めるこれらのレースを買わない手はありません。

高配当を連れてきてくれる馬を見つけるツールの一つとしてダート短距離レースに強い種牡馬ランキングを使ってみるのも、予想の視野を広げるのに役に立つはずです。

人気薄から狙う一攫千金の希望を、これらの種牡馬が運んでくれるかもしれませんね。