前回の記事では、競馬を15年間してきて、お金も時間も失ったということを書きました。
https://baken-blog.net/keiba-15years-career
これだけ書くと、競馬ってどうしようもなくネガティブ感満載な感じになるけど、今回は、競馬のネガティブな面ではなく、ポジティブな面について書いてみようと思います。

Contents
競馬をやって良かったと人に言える3つのこと。
これは、あくまでボクの経験談なので、人それぞれだと思うけど、
結論から言うと、これまで競馬をやってきて、やって良かったと思うのは、この3つ。
・競馬で勝つために、本を読むようになった。
・競馬で勝ちたかったら、会いたい人に会えた。
・競馬をしたことで、念願だった書籍に登場できた。
そして、まだ他にも・・・
では、早速、これらのことを書いていきますね。
毎週競馬をやっているんだ!
と、人に言って、「うぉ!カッコいいね!」なんて言われることは滅多にないでしょう。
今流行の「ソロキャンプやってるぜ」的な感じなら、「うぉ~」となるかもしれないけど、毎週競馬やっている、で、そこまでの反応をもらうことは、まずないかなと。
もしかしたら、「あなたって、ギャンブル依存症?」って言われるかもしれないし、基本、「あぁ、ああ、そういう過ごし方をしているんですね」と、少し引いた目で見られるかも。
JRAのCMに出ているイケメン俳優さんでさえ、「俺の土曜日と日曜日って、競馬に夢中なんだよね」なんて言ってしまうと、言われた側としては、リアクションに困るというか、ちょっと引いてしまうかもしれない。
女性でもカワイイお姉ちゃんたちが、
「たまに競馬場へ行く時あるよ!料理も美味しいお店並んでるし、楽しいよね!☆」

くらいのレベルなら全然許容範囲だけど、
「土日は、新聞買ってガッチリ予想してるよ」

なんて答えられてしまうと、
ちょっと「ウッ・・・(マジか・・・)」ってなるかもしれない。
競馬をやっているボクでさえ、そう思ってしまうわけだから、競馬をしていない人であれば、さらに引いた目で見てしまうかもしれません。
主催者は公営企業で、テレビ中継もやって、天皇も観戦するスポーツなのに、いざやってるとなると、しかも、たまにはではなく、「毎週やっているよ」と人前で言うと、あまりいい印象を持たれないのが競馬だと思う。

しかし、この「毎週競馬をする」ようになってから、ボクは以下の行動を取るようになった。
競馬で勝つために、読書が必要と考え、読書を通じて、会いたい人に会えて、会った人とのご縁で書籍に出ることができた。
競馬を研究する中で、ボクは、読書が必要だと考えました。

読書を通じて競馬以外のことに活かすことができた。
競馬をはじめたばかりの頃は、見る書物というのは、週刊プロレスか大人系の雑誌しか(笑)なかったけど、「競馬で勝つためには、やはり本を読まないとダメだ!」と思い、本を購入。
最初は、競馬に関する必勝本だったと思います。そのあと、メンタル面の強化に関する本を読み、さらに、そこから派生して、経済に関する本や自己啓発に関する本も読むようになり、読書をすることがすっかり習慣になった。
それまでは活字を読むこと自体に集中できなかったけど、でも、競馬で勝つためにと始めた、その読書の習慣が身に付いたのは、ボクの中ではかなり大きい。
本を読むことによって、どれだけの効果が得たか、競馬だけで考えると、うまくいった時もあれば、うまくいかない時もあるけど(苦笑)、
ただ、一つ言えることは、
読書習慣が身についたことが
本業の仕事では確実に活きた。
これだけは言えます。
本を読んだことによって、自分の価値観が変わったし、本から学んだことでスキルアップし、それをアウトプットしたことによって、仕事の成果として現れたことも何回か実感できることがあった。

本を読む習慣が付いたら、何かしらの形で、自分へのスキルアップを感じる時が必ずあると思います。
そもそも競馬なんてギャンブルなんだから、本なんて読まなくても勝てるぜ・・・と思う人も多いと思いますが、でもボクの場合は、
競馬で勝つための必要な行動として、本を読む
というのは、絶対に必要なことだと思っています。完全私感だけど。
本も読み方があるので、ただペラペラめくるだけではダメだけど、それでも、本を手にし、その内容をアウトプットして、自分の血肉にする。そうすると、競馬の成績に少しでも良い意味で影響が出るだろうし、ボクの場合は、ブログにも活かすことができると真面目に思う。
競馬を通じて会いたい人に会えた。
次に、良かったと思うのは、会いたい人に会えたということ。
競馬の研究をしていく中で、会いたいなと思った人で、逆に言うと競馬をやらなかったら、存在もわからなかったかもという話になるんだけど、競馬で勝ちたいなと思う中で、この人に会ってみたいと思い、勇気を出して一歩前に出たら、実際に会えて、サシでお酒を飲むことができたのは非常に良かった。
(ボクは地方に住んでいるんですが、東京まで行ってお会いすることができました。)

3名ほどいて、一人は、ベストセラー作家の里中李生さん。もう一人は、自分の競馬の師匠になった人。もう一人は、競馬ライターの野中香良さん。
この方々とは、競馬というフィルターを通じて、お会いして、ボクの人生にいい意味で影響を与えていただけました。
これからも競馬というフィルターを通じて、会いたい人に会えるようになりたいですね。
競馬ライターさんとの出会いで、念願の書籍登場へ。
次に、競馬をやって良かったなと思うのは、会いたい人に会うことができて、そこから派生したことなんだけど、競馬関係の書籍(単行本)に登場することができたということ。

これは、本当にラッキーというか、3名のうち、競馬ライターの野中香良氏とお会いすることができて、この方のお力添えで、念願だった競馬関係の書籍(単行本)に登場することができました。本が書店に出た時は、思わず、棚一面に自分が登場した書籍を並べちゃったり(笑)
ボクが登場した書籍(2冊あり)は、日刊コンピ指数という予想ファクターを活用している馬券師さんが集まったオムニバス本で、他には、ジャンポケ斉藤さんの奥様である瀬戸サオリさんや、日刊スポーツで毎週、連載コラムを書いている人もいたし、単独で書籍に出ている人もいて、ボクだけが何にも世に出ていないので、このブログを続けて、いつかは単独で書籍に出たいと思っています。それが、これからの夢。

負けて悔しい思いをしたり、儲けるのは簡単ではないんだと実感するのも、競馬での学び。
他にも、これまで競馬をやってきた中で、
- 競馬で負けることで、本業では味わえない悔しさを味わうことができた。
- 競馬がうまくいかないことで、投資で簡単にうまくいくことは、ないんだと実感できた。
など、自分の今後の人生において「経験しておいた方がいい」ことも経験できた気がします。
こういう感覚って、絶対に必要だと思うんです。
ボクの場合は、非常に恵まれているのか、それとも単なる無知なだけかわからないけど、本業の仕事で悔しいという気持ちになることは、あまりないのです。
でも、競馬をやっていると、時折、モーレツに悔しくなる時がある。

これは競馬をやって感じる感覚。仕事では感じない感覚。
さらに、競馬に、その時々の馬券の結果に淡い期待を寄せて、その期待がことごとくうまくいかないことも経験して、そこから、投資で簡単にうまくいくことなんてないんだなということも実感できた。
この感覚を経験したのも貴重だと思う。
競馬場での出会いも、また良い思い出に。
もう一つ、大切なこととして、競馬をすることで、毎週の楽しみができるというのは非常に良いことだと。
6年ほど前、東京競馬場で、周りから「競馬場の鉄人」と呼ばれている御年82歳のご老人とお話をしたことがあるんだけど、その人は、ある分野で特許を持っているスペシャリストの方でお金を稼ぐということには全然困っていない。
それでも、毎週競馬をやることが生き甲斐で、それで元気でいられる、なんて話してた。

自分と会った時も「昨日オランダから帰ってきた」とか言ってて、スーパー爺さんというか、本当に鉄人だなと思ったんだけど、毎週土曜日、日曜日になると、開場前の競馬場で並び、仲間たちと「今日のメインは、ああだこうだとお話するのが、最高の楽しみなんだ」とか。
こういう毎週の楽しみを持てるというのも、競馬の魅力だと思います。
トレードオフの関係で、得るものもあれば、失うものもあるので、自分に見合ったバランスのとり方で、お金と時間と習慣と出会いと楽しみのバランスを取っていきたいものですね。
お読みいただきまして、ありがとうございました。