競馬は、馬券を買うことやレース観戦を楽しむ以外にも楽しむ方法があります。
それは、【血統を追う】ということです。
競走馬は、引退した後に牡馬(オス馬)であれば種牡馬に、牝馬(メス馬)であれば繁殖牝馬という形で
第二の人生がスタートします。
【引退ニュース速報】 【JRA】マルターズアポジーが引退、白馬牧場で種牡馬入り(https://t.co/5KGmgfc4W8) – Yahoo!ニュース https://t.co/d9gI392Z7d pic.twitter.com/LNy8oepti2
— 引退ニュース速報 (@retirement_jp) March 9, 2020
種牡馬、繁殖牝馬になると、たくさんの子供を産みます。
その子供たちが成長して、父・母のように中央競馬のターフに出て、活躍するのです。
この親子の血筋を追って応援する、というのも競馬の楽しみ方の一つです。
私もかって、かってマルターズアポジーから買った馬券が的中したこともあって、この馬は記憶に残る競走馬なのですが、彼の子供がこれから成長して活躍してくれることでしょう。

このように、活躍した馬が引退後、種牡馬や繁殖牝馬になり、その子供たちが活躍する。
競馬は、競走馬の血を繋ぐことで成り立っており、競走馬の血統を追うというのも、競馬の一つの楽しみ方、そして、ロマンだと思います。
今回は、競馬の血統について考えてみたいと思います。

経験のあるわたくし、レイが担当いたします。
Contents
競馬の血統は、ロマン!ディープインパクトの息子が、父の相棒と【ディープインパクト記念】で圧勝するというドラマ。
先日行われた【弥生賞ディープインパクト記念】では、歴史的名馬のディープインパクトを父に持つサトノフラッグが1着になりました。
【亡き父の相棒と、亡き父の制したレースで】
20年弥生賞1着
サトノフラッグ
Satono Flag
(牡3、美浦・国枝栄厩舎) 武豊騎手
父ディープインパクト
母バラダセール
母父Not For Sale#競馬 #keiba #サトノフラッグ #武豊 https://t.co/lrXY9hGGXJ pic.twitter.com/R8CDLtKc07— 競馬ラボ (@keibalab) March 8, 2020
↑2005年 弥生賞 ディープインパクト
↓2020年 弥生賞 サトノフラッグ今日のレースが亡き父の弥生賞と似てるなぁって思って3角手前から映像を合わせてみると、上がっていくタイミングや追い出す時がほぼ一緒で走り方もまんま父そっくりでなんか感動してしまった🥺
さすが千両役者ユタカタケ😎 pic.twitter.com/kY1YrUISSe— なおき (@Naoki_yutaka) March 8, 2020
弥生賞ディープインパクト記念(GII)を優勝したのは、#サトノフラッグ!
亡き父 #ディープインパクト の名が付いたレースを息子が制す!そして、鞍上は #武豊 騎手。まさに「競馬はドラマ」だね。おめでとう!#うまび #弥生賞ディープインパクト記念 pic.twitter.com/XWpOcW6e24
— Umabi (@Umabi_Official) March 8, 2020
この弥生賞は、2005年のレースではディープインパクトが勝ち、そのあと、皐月賞、ダービー、菊花賞のクラシック3冠を制し、スター街道をばく進することとなりました。
私が競馬をはじめた年なので記憶が深いのですが、当時、「スゴイ馬がいるんだよ!」と友人から聞いて、「どんな馬?」と聞いたら、それがディープインパクトでした。
私はディープインパクトを軸馬にした馬券を買い、馬券は的中しました。
ディープインパクトが躍進するステップとなったレースが、この弥生賞なのですが、15年後の同レースで、ディープインパクトの子供であるサトノフラッグが優勝しました。
しかも、出走頭数11頭の中で、ディープインパクトの子供は、サトノフラッグだけでした。

これって、スゴくないですか?
このように、
自分の記憶に残る馬が引退後、子供を産み、その子供が活躍する。
大変、ドラマチックなことだと私は考えます。
血統を見るのは、競馬の楽しみ方の一つであるし、競馬予想の手助けにもある。
競馬における血統は、ロマンを感じる一要素であるとともに、
馬券購入を考える際の、一つの必要ツールになる時もあります。
人間の親子が似ているように、競馬でも親子が似ているということは多々あります。
親仔は姿、形、毛の色や目の色はもちろん得意なコースや馬場、距離などにも影響していると考えます。
短距離のレースを得意としていた父親から生まれた仔は、短距離を得意とする場合が多いですし、ダートを得意としていた父親から生まれた仔は、ダートを得意とするケースなどが考えらえます。
サクラバクシンオーの仔は短距離、クロフネの仔はダート、のセオリー。
少し古くなり、また競馬通の人にとっては当たり前の情報かもしれませんが、短距離最強と言われたサクラバクシンオーや、ダート王クロフネの子供たちは、父の血を受け継いで、それぞれ短距離レースやダートレースで活躍してきました。
#平成最強馬
短距離:サクラバクシンオー
マイラー:タイキシャトル
中距離:サイレンススズカ
クラッシック:トウカイテイオー
長距離:メジロマックイーン
ダート:クロフネ
牝馬:エアグルーヴ名勝負三選
1990有馬、1993有馬、2000有馬うーん懐古厨
— EC (@EC_Seagull) April 23, 2019
そのため、
- サクラバクシンオーの子供は、短距離(1200m)に強い。
- クロフネの子供は、ダートに強い。
を仮説して、馬券に組み入れることが効果的とされてきました。
サクラバクシンオーは亡くなったが、母父サクラバクシンオーの血統は短距離では強いなあ
— 競馬のキズナ (@irup8qao) September 6, 2016
思い出のヒヤシンスSはフラムドパシオン。父クロフネを彷彿とさせるダートの強さでしたね。 pic.twitter.com/6rFzbspwJ4
— 馬・写・道 (@nabecci) February 22, 2015
競馬予想をするためのファクター(要因)は、様々です。
- 調教
- 騎手
- 持ち時計、ラップ
- 適性(距離など)
- ローテーション
- 厩舎情報
- オッズ
- 能力指数
- 日刊コンピ
- サイン・・・
種々ある中でも、父・母または母父などの血統から子供の適性を考える血統予想もまた、競馬予想をする上での効果的ファクターと言えます。
血統ベースで競馬予想する有名予想家もいる。
競馬における血統は、ロマンを感じさせるだけではなく、馬券を購入するに当たっても、必要な要素となり得ます。

競走馬の生産において、「競馬はブラットスポーツ」と呼ばれるほど血統を重視しています。
競馬というのは、競走馬が血をつないでいくことで成り立っており、強い馬を作るためには、どのような配合にしようかということを考えるプロもいるくらいです。
そこから、馬券の組み立てを考えるというのも、一つの戦略としてアリでしょう。
競馬予想家が使用するファクターは、上記の通り様々ありますが、血統をベースに競馬予想を行う予想家もたくさんいます。
有名どころでいえば、亀谷敬正さんの血統予想ですね。
興味のある方は、下記サイトをご参照ください。
また、YouTubeでも動画配信を行っています。
血統を競馬予想に活かす簡単オススメの方法。父親を見る。
ここでは、血統をどう競馬予想に活かしていくかを簡単に解説していきます。

ことと共通しているのですが・・・
まずは馬券を買おうとしているレースが、どのようなコースで行われるか確認しましょう。
日本の競馬では芝とダートの2種類の走路があり、距離も平地競走だけでも1000m~3600mとバラエティーに富んでいます。
また小回りで平坦な競馬場や、東京のように長い直線があるコースなどコース形態も様々です。
そうして考えていくと距離や走路、コースに合わせた能力が必要になってくることがわかります。
血統予想とは、今回のレースで求められそうな能力をサラブレットの血統から導き出し、今回激走しそうな馬を買うということです。
「なんか難しいな」と思っても大丈夫・・・実は非常に簡単です。
血統分析とは、ずばり父親を見よ!!
自分の勝負馬にしようとしている馬がいたら、まず、その種牡馬=父親を見てください。
サートゥルナーリアの血統表を見ると、父の方にはキングカメハメハがいて、母の方にはスペシャルウィークがいる。
『ダービー馬はダービー馬から』という言葉があるけど、競馬歴が経つにつれて、その言葉に力があるように感じる。 pic.twitter.com/dZxArhzMez
— ショウ@週末は競馬モード (@tanesho42) May 23, 2019
サラブレットの特性としては、面白いもので父親の特性が良く受け継がれます。
先ほどのサクラバクシンオーやクロフネと共通しますが、例えば「父がディープインパクトであれば、その子供も、父が日本ダービーを制した東京芝2400mで激走するかもしれない」と狙いが立つわけです。
このように、父の得意条件だったところに出走してきたときに狙い撃つのです。
もちろん父親の特徴を受け継いでいない子も存在しますし、全頭チェックするのも手間や時間がかかります。
気になる馬だけでも父親を見て、父親がどのコースで強かったのか探るのも有効です。
今では、netkeibaさんのサイトで競走馬データは、簡単にわかります。
父親の適性を考え、競馬予想に活かすのは、オススメの方法です。
競馬の血統を感じる喜び。出馬表の「父」「母」欄に、思い出のある馬が載っている。
競馬の血統は、ロマンでもあり、また、競馬予想に活かすファクターでもあります。
時折、数年前馬券を購入し、自分に儲けをもたらしてくれた思い出のある馬が、
出馬表の「父」のところに載っていたり、牝馬であれば「母」のところに名前を連ねているのを見ると、ついつい馬券を買いたくなるというものです。

また、「今日のメインレースで、勝った馬は、数年前活躍していた馬の子供か!」など思うこともあるでしょう。
きょうの競馬・撮影分より〜阪神競馬場のメインレース、第70回を迎えた「チャレンジカップ」を制したのはロードマイウェイ。父ジャスタウェイはこれが初めてのグレードレース制覇となり、産駒が好きな私としても大変嬉しかったです。
関係者の皆様もおめでとうございます! pic.twitter.com/46GJuxc2rf— RINOT (@rinotsuji) November 30, 2019
競馬を数年も続けていると、こう思うことが度々あります。
これもまた、競馬の楽しみ方の一つと言えます。
競馬は「ブラッドスポーツである」がゆえ、ロマンもあり、競馬予想のファクターにも十分なり得ます。
この記事をきっかけに、競馬の血統に触れてみるというのもいかがでしょうか?