今回は、【競馬で負けない】馬券術の一つとして逃げ馬を徹底的に狙うのは有効。という記事を書きます。
結論から言うと、
競馬で負けない馬券術として、逃げ狙いに徹底するのは戦略として有効。
その理由としては、「逃げた馬」を自動的に買い続けると単勝回収値は、200円近くになり、また複勝回収値も100円を超えるから。(つまり、買い続けるとプラスになるということ。)
上位人気馬が逃げたら勝率29.5%、連対率46.6%、複勝率57.4%と単勝1番人気とさほど遜色がない成績。
一部のダートコースなど逃げ馬が強いコースもあるので、徹底的に狙うのであれば非常に有効な馬券術といえる。
ということです。
では、一つずつ深掘りしていきます。
Contents
逃げ馬だけをベタ買いするだけで、単勝回収値が199円になるという現実。
そもそも、逃げ馬としては、どういう馬かというと、2コーナー及び3コーナーで1番手、または2番手で通過する馬のことをいいます。
そして、先行馬とは、逃げ馬の次に、3番手~5番手あたりで走る馬で、逃げ馬の後ろで、レースを進める馬のことです。
2コーナー、3コーナーをトップで通過する逃げ馬の成績をTARGET Frontier JV様にて調べたところ(2016年12月10日から2019年12月1日までの過去3年間における頭数11頭立て、芝・ダート問わず1,000m~2000mのレース)、
勝率17.8%・連対率30.0%・複勝率38.8%
となりました。

この成績は、まぁ、それなりにという感じかもしれませんが、
でも、驚いたのが
単勝回収値が199円
複勝回収値が143円ということ。
ここで、単勝回収値とは、
単勝回収値とは、その対象になるレースで、全て単勝を買い続けた場合の100円あたりの回収値です。値が90円でしたら、毎回1万円ずつ買うと、平均9000円の払い戻しがあったということです。100円を超えていたら、儲かるということになります。
TARGET Frontier JV サイトより引用
つまり、もし、自動的に、機械的に「逃げた馬」の単勝・複勝を購入することができたら、回収率は100%を超えるわけです。
しかも、単勝だけ買い続けたら、人気薄の単勝が当たることもあり、回収率は190%近くになるのです。
これって、スゴイことですよね。
今のレースは、全馬が対象でした。単勝1番人気の馬も、単勝16番人気の馬も含め、「出走頭数」すべての馬を対象としたデータですが、
では、上位人気馬5頭(単勝1番人気~5番人気)でやってみたら、どうなるかとデータを調べたところ、
(単勝1番人気~単勝5番人気)
勝率29.5%・連対率46.6%・複勝率57.4%
と勝率、連対率、複勝率とも、ガッと上がりました。

また、単勝回収値は150円、複勝回収値は109円になりました。
回収値はやや下がりましたが、この勝率29.5%・連対率46.6%・複勝率57.4%の数値は、単勝1番人気を買い続けた結果と遜色がないのであります。
(単勝1番人気の勝率31.9%、連対率50.1%、複勝率62.9%。2番人気だと勝率18.6%、連対率36.3%、複勝率49.5%。)
上位人気馬における分析なので、「逃げた馬だから」という視点だけでは別のファクター(馬自体の能力であったり、騎手の評価であったり)による結果ということも、もちろんあると思いますが、それでも、単勝5番人気までを含めた結果で、逃げた時の結果が単勝1番人気を買い続けた時の結果と遜色がないというのは、それだけ、逃げた時の有効性(効果)が、この数字からもわかると思います。
逃げが優位な競馬場とコースは、こちら!このコースで逃げ馬を狙うと、負けない馬券術になる?
競馬場によって、逃げが効きやすいコースとそうでないコースがあります。

徹底した逃げ残りの馬券術を駆使する「たくちん」さんの書籍では、
前残り狙いは阪神、京都、中京がやりやすい
「絶対にまけたくない!」から始める馬券術(株式会社ガイドワークス)より引用
JRA-VANのサイトで、「好走脚質」と、ボクがTARGET Frontier JVで調べたのと、ごちゃまぜになりますが、逃げ馬の勝率または複勝率が高い競馬場並びにコースをピックアップしてみます。
芝1200m 勝率16.9% 複勝率39.4%
芝1800m 勝率13.6% 複勝率42.2%
ダート1200m 勝率20.7% 複勝率46.5%
ダート1800m 勝率20.5% 複勝率42.0%
芝1600m 勝率12.8% 複勝率38.1%
芝1800m 勝率13.2% 複勝率41.8%
ダート1300m 勝率18.8% 複勝率40.0%
ダート1400m 勝率14.8% 複勝率37.3%
芝1200m 勝率23.4% 複勝率45.7%
芝1400m(内回り) 勝率20.7% 複勝率38.6%
芝2000m 勝率18.0% 複勝率43.5%
ダート1200m 勝率20.4% 複勝率45.4%
ダート1400m 勝率17.1% 複勝率39.6%
芝1200m 勝率24.3% 複勝率50.4%
芝1400m(外回り) 勝率21.7% 複勝率42.4%
芝1600m(内回り) 勝率14.4% 複勝率38.6%
芝2000m 勝率21.4% 複勝率40.8%
ダート1200m 勝率35.4% 複勝率56.6%
ダート1400m 勝率27.0% 複勝率52.5%
ダート1800m 勝率18.1% 複勝率41.7%
芝1200m 勝率29.3% 複勝率52.0%
ダート1200m 勝率22.3% 複勝率50.0%
ダート1400m 勝率19.8% 複勝率42.4%
ダート1800m 勝率18.7% 複勝率45.9%
ダート1900m 勝率16.5% 複勝率44.7%
芝1200m 勝率23.1% 複勝率43.4%
芝1800m 勝率15.3% 複勝率39.2%
ダート1000m 勝率37.1% 複勝率71.4%
芝1000m 勝率19.2% 複勝率46.2%
芝1200m 勝率24.1% 複勝率44.8%
芝1400m(内回り) 勝率26.7% 複勝率47.8%
ダート1200m 勝率25.1% 複勝率49.0%
ダート1800m 勝率20.3% 複勝率43.7%
芝1200m 勝率17.9% 複勝率42.4%
ダート1000m 勝率28.6% 複勝率85.7%
ダート1150m 勝率30.7% 複勝率55.0%
ダート1700m 勝率26.6% 複勝率48.3%
芝1200m 勝率20.8% 複勝率42.9%
芝1800m 勝率24.3% 複勝率43.2%
芝2000m 勝率19.4% 複勝率41.9%
ダート1000m 勝率38.6% 複勝率72.3%
ダート1700m 勝率27.5% 複勝率53.4%
芝1200m 勝率28.4% 複勝率46.6%
芝1800m 勝率16.7% 複勝率43.3%
ダート1000m 勝率29.9% 複勝率63.2%
芝では短距離。あと、ダートコースが多いですね。
だから、ここで「芝短距離or ダートコース × 逃げ馬」のコラボレーションで、馬券を買うというのも効果的と考えます。
ここに特化する馬券術というのも、負けないための馬券術の一つとなりそうです。
競馬で負けない逃げ馬の予想は、こうやって行う。
先ほどご紹介したデータは、あくまで当該レースで「逃げた馬」の成績です。
レースの出馬表を見て、確実に逃げる馬がわかればいいのですが、今まで逃げてレース展開をしていた馬が後方から攻めたり、これまで逃げていなかった馬が、何かの拍子で、先頭に立ったりというケースも、もちろんあります。
確実に逃げ馬を断定することは無理ですが、それでも、これらの方法で、ある程度、逃げ馬を見つけることができます。
01 出馬表に書かれている矢印で、逃げ馬を予想する。
ボクは普段の競馬予想で、普通に参考にしていますが、まずは、この出馬表に書かれている4段階の矢印をチェックします。
ここで一番上のマスに矢印が書かれている場合、「逃げ馬」ということを表しています。

二つ目のマスに矢印がある場合は、逃げ馬の後ろでレース展開する「先行馬」という捉え方をしています。
ボクは、日刊スポーツ新聞社が提供している「極ウマ・プレミアム」の出馬表を普段の競馬予想の参考にしていますが、この出馬表は、見やすくてわかりやすくて、愛用しています。
《公式》極ウマ・プレミアム
日刊スポーツ新聞社運営の競馬情報サイト
人気のコンピ指数がレース前夜に読める!
02 過去2走の通過順で、逃げ馬を予想する。
過去2走(前走および前々走)の通過順位を見て判断する方法もあります。
この部分↓ で、

□の中の数字が、111 であったりすれば、そのレースで逃げているということを表しています。
この結果、好走(3着以内に入る・もしくは1着との差がコンマ5秒くらいの差の入線)をすると、次のレースでも逃げると推測することができます。
03 騎手の乗り替わりで、逃げ馬を予想する。
特に短距離(1200mのレース)やダートコースで、若手騎手への乗り替わりの場合などは、騎手の乗り替わりで、逃げ馬を予想することも可能です。
2019年12月現在の騎手でいえば、
・菅原明良騎手
・岩田望来騎手
・荻野極騎手
・西村淳也騎手
などが狙い目ですし、
また、
・中井裕二騎手
・川島信二騎手
・江田照男騎手
なども逃げ馬に騎乗した時の結果がいいです。
04 コース適性を見て、逃げ馬を予想する。
これは、同じコースで逃げた実績がある場合は、逃げる可能性が高いという予想です。
出走するレースと、同じ競馬場、同じコースの過去の成績を見て、逃げている実績があり、かつ、好走している場合、しかも、それが複数回ある場合は、次のレースでも逃げると推測することができます。
05 枠順を見て、逃げ馬を予想する。
最初のコーナーの位置取りで、内枠の方が比較的前に出やすいので、その分、逃げ体勢を確保することができやすいと言えるかもしれません。

ただし、データ上では、4枠や6枠も悪くないので、あくまで印象的なものかもしれません。
というわけで、今日は、逃げ馬について書いてみました。
Saruの逃げ馬に対する個人的感想。
ボクの個人的感想としては、軸にした馬が何の見せ場もなく終わると腹立たしいので、基本、逃げ馬か先行馬を軸にすることが多い。
レースを鮮やかなのは、後方から伸びてくる馬だけど、お金を賭ける以上は、やはり、確率の高いものに賭けたいもの。
逃げ馬というのは、わかりやすいし、第4コーナーを回って、ずるずる下がっていたら、ものすごく悲しくなるけど、それでも、このままいくのではないかという期待感を持たしてくれるし、レース観戦を楽しむという観点でも楽しみを与えてくれる馬だと思う。
「逃げ×適性コース」という要素に、騎手なり、馬の能力(血統、適性)や状況(調教)、人気など、どれか一つ、二つなりの要素を加味して、現われた馬だけを徹底的に狙う・・・という馬券術も有効だなと思うところです。
1mmでも、この記事が参考になれば幸いです。
お読みいただきまして、ありがとうございました。