昨日、知人の方のご自宅にお伺いした際、
「勝つ事より負けない」
「儲けるより損しない」
先人の知恵に学ぼう
という言葉がかけられていたカレンダーを目にしました。何というか、「まさに!」という自分が競馬をする上で大切なフレーズです。
競馬で勝つために必要な意識とは?
どうしても競馬で勝つこと、稼ぐこと、儲けるばかり考えてしまうわけですが(私は特に)、勝つことよりも負けないこと、儲けることより損をしないことを意識することが、毎週競馬を行う上で必要になり、その意識が、結果的に競馬で勝つ、稼ぐことに繋がっていくのではないかと考えています。
ただし、これは自分のスケベ心を抑える発想になるから、頭ではわかっているけど、実際に場に立っている時間(競馬をしている時間)にこう思えるかというと、これがまた難しい。
だから、そういう仕組みを自分なりに作っていく必要があります。
例えば、「1日〇千円」の利益でいい。と思うことも一つの方法かもしれません。
本来であれば、一獲千金的な金額を狙いたいところ、私なら1日に馬券買いで10万円以上の儲けを出したいところですが、そうなると、どうしても気持ちが前のめりになるというか、買い目の点数が増えたり、馬券の投票金額が上がったりしてしまいます。
そのちょっとした前のめり感(ここでいうのは買い目の点数が増えたり、馬券の投票金額が上がること)が、積もり積もって負けのベクトルへ導いたり、損失を膨らませる要因になると考えています。
競馬資金の管理面も必要なこと。
対策の一つの方法として、1レースあたりの投票金額を、競馬資金トータルの10%以内にする「テンパーセント・システム」のように、自分が使える競馬資金の〇〇分の1に抑えるという方法を取れば、余裕を持って馬券を購入することができ、下手な欲をかくこともなく、思い切って穴狙いするということもできると思います。
例えば、競馬資金が10万円だったとしたら、20分の1にして、5,000円を1レースあたりの投票金額にする。
外れたら、95,000円の20分の1にして、4,800で次のレースを勝負するとか。
逆に馬券が的中して、3万円のプラスになって、競馬資金が13万円になれば、6,500円を1レースあたりの投票金額にするとか、そういう仕組み作りをするのも一つの手ではないかと考えます。
つまり、「あと20回馬券が外れても大丈夫」というような余裕やゆとりが、馬券勝負ではプラスに出ると思います。その分母が20分の1よりも30分の1、30分の1よりも50分の1とした方が、競馬をやる上での精神衛生上、確実に良いわけです。
競馬資金が10万円あります。「じゃあ、今日は1レース2万円で、5レース勝負だ!」という発想は、とかくしてしまいがちなのですが(私もします)、それでは、すぐ資金が枯渇する可能性が高くなります。1レースの投票金額が多ければ多いほど、馬券で大きく当てる確率も高くなる側面もありますが(ただし、そもそも的中率が低い人、馬券力がない人にはそうとも言えない)、資金がショートする確率を低くするためには、自分の競馬資金に対し、1レースあたりの投票金額を少なくした方がいいわけです。
ただし、1レース1,000円とか2,000円の投票だと正直物足りない。そのために私は今、「1日数千円儲ければそれでいい」と思うようにしています。
勝つ事よりも負けないこと。
儲ける事よりも損しないこと。
ギャンブルで勝った時の弁護士の先生の話。
競馬をやること、ギャンブルをやることについて、過去に私の知人の弁護士の先生が言っていたを思い出しましたが(その先生もギャンブルをやっていた方です)、
「ギャンブル以上に儲けられる本業があれば余裕ができる。別にお金が必要な訳じゃなくなるし。余裕があると冷静になれるよね。冷静になれると引き際がわかり、へんにハマらない。これがギャンブルで勝つコツだと思う。俺も実際、そうだった。本業の弁護士業がうまくいくと勝てた。逆に言うと、焦って余裕がなくて、楽してお金を稼ぎたいとか、そういう風になったり、欲をかくと負けるよ。」
余裕やゆとりを持つことが、競馬で勝つコツ、ギャンブルで勝つコツという理論は、その通りだなと思いますね。長期的に勝つためには、焦ったり、無理な勝負をしない方がいいというのが、14年間の経験上、身に染みてわかったことです。
破滅型ギャンブラーと、ゆとり型ギャンブラー。
私が愛読する谷岡一郎先生の著書『ツキの法則~「賭け方」と「勝敗」の科学』(谷岡一郎著/PHP研究所)の中で、「破滅型ギャンブラー」と「ゆとり型ギャンブラー」に関する記述があります。
ここで定義される「破滅型ギャンブラー」とは
「勝つ回数は多いが、いずれも少額で、たまに負けるときはものすごく高額である賭け方」をするギャンブラーと定義しています。
勝ったときのお金は少額で、しかも、すぐに散財し、負けたときのお金は多額であるため、その負担は、ダイレクトに本人の生活、またはその家族の生活水準を圧迫する・・・
一方、「ゆとり型ギャンブラー」とは、「いつも少額のおこづかいを10倍、20倍、それ以上に増やそうとし、めったに成功しないが、本人はギャンブルを楽しむ賭け方をしている」ギャンブラーと定義しています。
競馬における軍資金や馬券力(的中力等)の違いは千差万別なので、一概にどちらのタイプが有利・不利とは言えませんが、この著では、ゆとり型ギャンブラーと破滅型ギャンブラーとの大きな差を3点ほどあげています。
① ゆとり型ギャンブラーは、1回に負ける金額がたいしたことはないので、生活を圧迫したり借金をしたりするレベルには至らない。
② たまに大きく勝ったときは、かなり大きな金額のため、例えば半分だけを派手に使っても、残りは次回以降の軍資金として残すことができる。(破滅型は、勝っても、ごくわずかな額なのですぐに散財してしまう。)
③ 負けを取り戻すために、賭け金額を上昇させることはない。(破滅型は、無理な賭け方にハマっていく。)
では、私、ようエンは、どのタイプか?というと、完璧、破滅型ギャンブラータイプです。(苦笑)
的中しても少額で、勝負を賭けて、通常より多い金額を張って勝負したらほぼ負ける。
その結果、若干生活を圧迫する。たまに大きい馬券が的中したら、その配当額分「儲かった」と錯覚し、お金を使う。 (その使い道が、浪費か、消費か、投資かはさておき。)
過去に、馬単メインの馬券の買い方で、的中率が50%を超えていた時期もありましたが、的中しても利益額(払戻金額-投票金額の儲け)が少なく、負けるときは、高額になるため、特に大きく投票金額を張った場合、ダメージが大きくなることが度々ありました。(もちろん、不的中が続いて、ダメージが大きくなる場合もあります。)
競馬で、馬券勝負で期的に継続的に利益を出し稼ぐためには、的中率を一定程度キープする必要がありますが、「余裕を持つ」「ゆとりを持つ」というメンタルなところも絶対に必要と考えるところです。
馬券で破滅するのは、もっとも最悪なこと。
破滅に向かうのか、それとも、ゆとりを持って馬券を買うか、
ゆとりを持ちつつ、大胆な勝負をしていきませんか?
・勝つ事よりも負けないこと。儲ける事よりも損しないこと。を意識する。
・競馬資金の20分の1、30分の1の金額を1レースの投票金額として、気持ち的に余裕が生まれる。
・余裕があると冷静になれるので引き際がわかる。そうすると、損失を広げなくする確率が上がり、勝つ確率を上がる。
・破滅型ギャンブラーは、勝ったときのお金は少額で、しかも、すぐに散財し、負けたときのお金は多額であるため、その負担は、ダイレクトに本人の生活を圧迫する。
・ゆとり型ギャンブラーの賭け方は、生活を圧迫させるレベルにならず、無理な賭け方にはならない。
・ゆとりを持ちつつ、大胆な勝負をしていきたい。
お読みいただきまして、誠にありがとうございました。